公演を無料で見ることができると路上でチラシを回して広報したアイドルグループの末っ子が、今は「Kポップ初」で記録を書き下ろしていくアーティストになった。
防弾少年団ジョングクは14日、アメリカ音楽専門メディアビルボードによると、ソロアルバム「GOLDEN」のタイトル曲「Standing Next to You」がメインソンチャート「ホット100」(11月18日)に5位に入った。
ジョングクがビルボード「ホット100」にチャートインしたのは初めてではない。昨年、シュガーがプロデュースした「Stay Alive」、チャーリー・プスとのコラボ曲「Left and Right」、今年発表したソロシングル「Seven」と「3D(feat. Jack Harlow)」、そしてザ・キッド・ラロイ(The Kid LAROI) )、セントラル氏(Central Cee)との協業曲「TOO MUCH」に続き、今回の新曲まで計6曲がチャートインに成功した。
これはK-POPソロ歌手の中で最も多い記録だ。また、「ホット100」10位圏に3曲を挙げた韓国ソロ歌手はジョングクが唯一だ。また、ジョングクはソロアルバム「ゴールデン」を初週にだけ243万8483枚を販売し、Kポップソロ歌手アルバムとして歴代新記録を立てた。
前回発売したアルバム「SEVEN」でもビルボードチャートはもちろん販売量部門でも良い成績を収めたため、彼が書き下ろしている記録が実際にはもはや驚きではない状況。
これに力を入れてジョングクは10日、米国ニューヨークマンハッタンタイムズスクエアに位置するTSXエンターテイメントでゲリラ公演を行った。この日、ジョングクは新しいソロアルバム「GOLDEN」タイトル曲「Standing Next to You」をはじめ、ソロ曲「Seven」、「3D」など多数のステージを観客にプレゼントした。
この日の公演は事前にあらかじめ告知されたのではなく、開始30分前に知られている文字通り「サプライズ公演」であったにもかかわらず、タイムズスクエア一帯はジョングクを見るために集まった人派でいっぱいだった。ジョングクが公演を始める瞬間、ファンたちは「テチャン」で答えた。
同ステージで公演したアーティストは、アメリカの有名ラッパーであるポストマロン以後、ジョングクが2番目でKポップ初のアーティストだ。ジョングクは今回ももう一度「最初」の記録を書き下ろした。
誰よりも華やかなキャリアを書いていく政局にも、過去に誰も自分を知ることができない状況でグループを広報しようとした経験がある。
2014年防弾少年団はMnet「アメリカンハッスルライフ」というリアリティ番組で撮影中、最終ミッションとして米国で小規模公演を開催した。公演は無料で行われ、末っ子のジョングクとビュ、ジミンが広報のために路上に出た。
当時防弾少年団はデビュー2年目だったので、米国現地で彼らを調べるのはごくまれでしたが、ジョングクは市民たちに直接近づいて「私たちのコンサートが開かれるのに無料で行われるのでぜひ来てほしい」と情熱的に公演を広報する姿を見せた。
世界的に名前を知らせ、数多くの記録を書き下ろしていく今とは全く違う過去だ。誰も知らない道の真ん中で自分のグループを知らせて公演を見てほしいと頼むことは決して容易なことではなかったはずだ。
10年前、政局が流した汗滴が結実を結んだ。名無しの歌手で今は数多くの彼らのロールモデルに挙げられ、世界中に名を振ったアーティストになった。彼が書き下ろしていく「初めて」あるいは「最多」の記録は、昨日の過去があったため、さらに輝く勲章になった。
キム・セア テンアジア記者 haesmik@tenasia.co.kr