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キム・シンロク、『Uprising』で圧倒的な存在感を発揮

『Uprising』は、戦乱が起きた混乱の時代に、共に育った朝鮮最高の武臣家の息子ジョンリョとその従者チョニョンが、先祖の最側近の武官と義兵として敵となり再会する物語を描いた映画。
迫力あるストーリーとアクション、俳優たちの隙のない好演が合わさり好評を博している中、『Uprising』でポムドン役として強烈な存在感を示したキム・シンロクにも注目が集まった。


毎回信頼して見られるキム・シンロクの演技は今回も印象的だった。彼は全羅道の方言を自然に操り、キャラクターが伝えるセリフを耳に心地よく響かせ、言葉のテンポ感まで生かして躍動的な展開に弾みをつけた。
キム・シンロクは鋭い眼差しと引き締まった唇、多様な表情でポムドン特有の真っ直ぐな気概を表現した。また、多くの敵と膨大な身分秩序に屈しない姿からは堅固な内面を垣間見ることができた。これによりキム・シンロク流のポムドンは『外剛内剛』の人物として完成された。
いつどこでも強いと思われたポムドンが流した号泣は、すべての人の胸を打った。共に戦った義兵たちを一人一人送り出す時、崩れる心を表現した彼の涙は深く濃い余韻を残した。

『Uprising』でもキム・シンロクは特別な存在感を示した。これまでブラウン管とスクリーン、舞台とOTTを横断し多様なジャンルを網羅してきたキム・シンロク。『Uprising』を通じて時代劇ジャンルまで制覇した彼のフィルモグラフィーはさらに多彩な輝きを放つことになった。その結果、選んで観る楽しさがある『ジャンルオールラウンダー』として浮上している。
『Uprising』を通じて優れた力量を再証明したキム・シンロクは、今月25日に公開されるNetflixシリーズ『地獄』シーズン2にも出演する。
キム・ジウォン テンアジア記者 bella@tenasia.co.kr