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セブンティーンが指先グループで対象歌手になれた理由

先月28~29日、日本の東京ドームで行われた「2023 MAMA アワード」で「今年のアルバム(対象)」部門でセブンティーンが受賞の栄誉を得た。これでセブンティーンは計5冠王を占めた。
セブンティーンの今年活躍は眩しい。ミニ10集『FML』は現在620万枚以上売れ、歴代K-ポップアルバム販売量最多新記録を自ら更新中だ。ミニ11集『SEVENTEENTH HEAVEN』は初動販売量500万枚を超えた最初のKポップアルバムだ。ここに久保までセブンティーンは今年だけで計1,600万枚のアルバム販売高を上げた。
デビュー9年目グループの成果という点はさらに驚くべきだ。 「魔の7年」と呼ばれる歌謡界ジンクスは、これらと距離が遠い話になった。 2015年のデビュー当時'(13人)メンバー数が多すぎてダメだと指を浴びていたグループ'が今、誰も異見のない'対象アーティスト'で立ち上がった。 '2023 MAMA アワード'でセブンティーンが大賞受賞者として呼称される前に強調された'ついに'という言葉にファンたちとメンバーたちの胸が盛り上がった理由だ。
◇「こんなグループ、またありません」…誠実さをもたらした「最強のパフォーマンス」
セブンティーンの人気秘訣は何だろうか。専門家たちは断然セブンティーンの独歩的なパフォーマンス能力を挙げる。足跡の音まで合わせた13人の「剣群舞」、ストーリーが込められた質感のある振り付け構成がセブンティーンのトレードマークであり、彼らが曲のメッセージを効果的に伝える最も強力な武器だ。その準備過程は激しい。絶えず流した汗の結果物だ。
セブンティーン周辺のスタッフたちは「この年次にこんなに一生懸命働くグループ、またない。舞台に本気でなければ容易ではないこと」と口をそろえる。セブンティーンのこの真正性は、大衆に気持ちの良いエネルギーを広める。単に「最高になりたい」という目標ではなく、ファンに最高のステージをプレゼントするというアーティストとして、本気と情熱がグループセブンティーンの成功動力になったわけだ。

歌なら歌、踊りなら踊り、作詞・作曲まで。セブンティーンメンバーの多才多能な音楽力量も裏付けられた。セブンティーンデビューアルバム「17 CARAT」のタイトル曲「アピア」は宇治が作詞・作曲、バーノンとエスクンスが作詞に参加した。他の収録曲作詞・作曲陣にもメンバーの名前がすべて刻まれた。
特にチームのアルバムプロデューサーである宇治は2019年1月、デビュー後4年も経っていない時点で韓国音楽著作権協会正会員に昇格した。宇治の著作権登録作品数は156編に達する。その他、セブンティーンメンバーのほとんどが優れた実力と個性を認められている。ヒップホップチーム、ボーカルチーム、パフォーマンスチームなどグループ内3つのユニット体制が稼働するほど幅広い音楽スペクトルを広げてきた。
◇フレンドリーなファンコミュニケーション… 「イ・ドクドク」と呼ぶ魅力ポイント
カラット(CARAT.ファンダム名)とのフレンドリーなコミュニケーションもセブンティーンの人気秘訣の一つだ。彼らはソーシャルメディア(SNS)やウィーバスなど様々なプラットフォームを通じてファンと交感している。独自のコンテンツ「ゴイングセブンティーン」は「アイドル系無限挑戦」と呼ばれるほどだ。
メンバーたちの粘り強いチームワークを元にした独歩的なバラエティ感と特有の愉快なケミストリーが出口のない「入徳」ポイントを提供する。プレディスエンターテイメント側は、セブンティーンの異例の久保販売量の増加傾向もこれに支えられた新規ファンの流入のおかげで見ている。
セブンティーンとカラットの志向点は結局「幸せ」だ。ミニ11集「SEVENTEENTH HEAVEN」は「もっともなくとても幸せな状態」を意味する英語表現「Seventh Heaven」を借りたアルバム名だ。挑戦と開拓に満ちていた長い旅の終わりでみんな一緒に感じる幸せの瞬間が、まさに「セブンティーンの天国」という意味だ。そしてセブンティーンとカラット、つまり'TEAM SVT'はついにこのアルバムタイトル曲タイトルのように本物の'音楽の神'になった。
キム・セア テンアジア記者 haesmik@tenasia.co.kr